【プロフィール】
本名:橋本清一 1938年 神戸市生まれ。六甲学院高等部から、日本大学藝術学部美術学科卒業。レナウンの宣伝部を経てダーバンの宣伝部長を務める。在職中に様々な話題性のあるメディアCMを手掛ける。なかでも、アロン・ドロンを起用したTVCMは時代を画す大きな話題となった。婦人服「レリアン」のカレンダーの原画を現在まで約30年以上にわたり描く。石井好子氏の自伝的エッセイ「私は私」(岩波書店刊)などの本の装丁なども行う。パリ暮らしの長かった石井氏からは、「橋本さんの絵には本当のパリがある」と称賛された。パリと多摩丘陵にアトリエを持ち制作活動を行っている。有名百貨店のギャラリーでも、個展が継続的に開催されている。受賞多数。セイ・ハシモトは今の「パリの多くの細道」を独特のスタイルで描き続けている作家です。優れた感性と、高度なパステル技法で描かれる作品は、しみじみと美しく、多くの人々の共感を集めています。その作品にはパステルで描いたとは思えない質感と深みがあり、さわやかな朝の光、雨にぬれた路面の複雑な表情、暮れなずむ夕暮れ時、夜の街に闇と戯れる街灯の光りなど、臨場感あふれる光を様々に描き分ける力量と感性に、私たちの眼とこころは美しく満たされてゆくようです。パリは日本の近代、特に文化の面でとても重要な影響を与えた都市で、数多くの画家がパリに渡り、滞在し、パリを描きました。セイ・ハシモトはパリを自分の街のように描ける作家であるがゆえに、今を生きるわたしたちに魅力的な作品として存在します。パリの街に仮託して、自らの世界との関わり方を視覚的に表現した作品のいくつかには、俳句的な視点も感じられ、佐伯祐三や荻須高徳などに感じられるパリとの距離を軽く飛び越えているように見えるところも、作品の魅力となっています。

略歴

1938年 神戸市に生まれる。
小磯良平、田村孝之介などからもデッサンの指導を受ける。
1961年 日本大学芸術学部美術学科卒業。
パリと多摩丘陵にアトリエを持ち制作活動を行う。
1983,88,92,95,
98,2001,08年
文藝春秋画廊
1995年 アルテ ギャラリー
1997年 プランタン銀座、三木武夫記念館、アルテ ギャラリー
1998年 三越仙台店
1999年 三越銀座店、大丸神戸店
2000年 三越仙台店、伊勢丹新宿本店
2001年 伊勢丹新宿本店、阪急うめだ本店
2002年 伊勢丹新宿本店、三越銀座店、大丸神戸店
2003年 伊勢丹新宿本店、東武池袋店、阪急うめだ本店
2004年 伊勢丹新宿本店、アルテ ギャラリー
2005年 伊勢丹新宿本店、三越札幌店、阪急うめだ本店
2006年 伊勢丹新宿本店、大丸神戸店
2007年 伊勢丹新宿本店、阪急うめだ本店
2008年 三越仙台店、伊勢丹新宿本店、大丸神戸店
2009年 伊勢丹新宿本店、アルテ ギャラリー、阪急うめだ本店
2010年 三越仙台店、伊勢丹新宿本店
2011年 伊勢丹新宿本店、阪急うめだ本店
2012年 仙台三越、伊勢丹新宿本店
2013年 仙台三越、伊勢丹新宿本店、阪急うめだ本店
2014年 仙台三越、伊勢丹新宿本店
2015年 仙台三越、伊勢丹新宿本店、阪急うめだ本店
2016年 仙台三越、伊勢丹新宿本店
2017年 仙台三越、伊勢丹新宿本店、阪急うめだ本店
2018年 仙台三越、伊勢丹新宿本店
2019年 伊勢丹新宿本店、阪急うめだ本店

作家の言葉=目に見えぬ時間の流れを描きたい。 ・・・・・・・・・・「私が初めてモンマルトルのサン・ヴァンサン通りに立った時、生まれ育った神戸の坂の街と景色の気分が同じなので切なく思ったことが有ります。すっかり遠くなった故郷を異国で感じるとは不思議なことです。人はまだ見ぬものを求めて旅をしますが、人それぞれの原風景とか、表情は違っていてもその風景の底にひそむ普遍的なある共通項を無意識のうちに見ているのかも知れません。」 ・・・・・・・「よく知っている通りのすぐ裏に見知らぬ細道があり、不思議な小路から突然駅前に出たりする。描き尽くせぬ美しい迷路のような、パリの多くの細道。」

「木もれ陽のカフェ」 パステル 37×53㎝
コーランクールの通りを木もれ陽が コロコロころげ廻る。 遠くでは誰かが手を振るように 近くでは私の胸にとびかかってくる。
Le soleil à travers des feuilles se vautre sur la rue de Caulaincourt. Au loin, comme si quelqu’un agite la main vers moi. À côté, il saute sur ma poitrine.


「小雨のノートルダム」 パステル 37×53㎝
“ノートルダム寺院を見に行ってきます”と言ったら “せむし男の居る所か”とその上司は言った。はじめてのパリ出張の時のこと、でもまさか、 ねえ。
Je lui ai dit « Je vais visiter Cathédrale Notre-Dame de Paris. », mon supérieur m’a dit « l’endroit où un bossu habite… ». C’était la première fois que j’ai visité Paris pour le voyage d’affaire.Est-ce que c’est possible, ou pas.


「パリ・フラワー」 パステル 37×53㎝
サンジェルマン通りの花屋に通りかかったら
たくさんの花達につかまった、
色と香りにつかまった
春にすっかりつかまった。
帰るにはお金がかかっちゃう。
Quand je suis passé devant chez un fleuriste, les fleurs m’ont attrapé, la jolie couleur et la bonne odeur m’ont attrapé, et le printemps m’a complètement attrapé.C’est couteaux pour entrer à la maison.


「メゾンローズ」 パステル 37x53cm
酔ったユトリロが一廻りしてまた戻って来たとか
ラブルヴォアール通りの「メゾン・ローズ」はお店自身がバラ色の有名なレストラン・バー。
Il semble que Maurice Utrillo, qui était ivre, est retourné encore une fois après faire une virée. « La maison rose » sur la rue de l’Abreuvoir est un restaurant connu en rose.


「秋のカフェ-ドゥ・マゴ」 パステル 36×53㎝
サンジェルマン・デ・プレの並木たち 秋の陽ざしをいっぱい揺らしている。カフェの人達はそれをチカチカ受けている。
La rangée d’arbres dans un quartier Saint-Germain-des-Prés. Elle balance les rayons du soleil d’automne. Des gens qui sont dans un café reçoivent le soleil étincelant.


「クリスマス・イブ・イブ」 パステル 37x53cm
クリスマスって、空から来るのかな どの街も
通りの上にはイルミネーション
歌のように、輝きさわいでいる
Je me demande si le noël vient du ciel. Il y a des illuminations sur toute la rue et toute la ville. Ils font du tapage avec l’étincellement comme le chant.


「モンマルトルの夜」 パステル 37x53cm
クリスマスはまだ先なのにノルヴァン通りの灯りたちはもう、酔ってさわいでいる。
Malgré le noël n’est pas encore arrivé, la lumière de la rue Norvins est déjà ivre, et fait du tapage.


「オリンピア劇場のとなりのカフェ」 パステル 37x53cm
オリンピア劇場のとなりの「カフェ・オリンピア」。明るく元気そうな声 が聞こえてくる
“微笑を忘れず来年もすすもう、乾杯!”って
« Café Olympia » à côté de l’Olympia. J’entends la voix épanoui et gaie qui dit ‘Avançons l’année prochaine aussi sans oublier le sourire, sante ! ’


「花通り」 パステル 37x53cm
紫色のテントに赤い花
同じ色あいの人が通り過ぎたけど
えっ、春の風?
La tente en violet et la fleur
en rouge. Une personne, qui
est même couleur que celles-là,
est passée devant moi.
Était-ce le vent de printemps ?


「パリのクレープ屋さん」 パステル 37x53cm
ファッションのパリ?
アートのパリ?オペラのパリ?
いえいえ、古い町サンポールのクレープ屋さんで仲良しのファミリーのパリ、子供たちのパリ。
Paris, capital de la mode ? de l’art ? de l’Opéra ?
Beh non, Paris, c’est pour la famille heureuse
dans une crêperie de, ancienne cartier, Saint-Paul.
Puis, Paris c’est pour les enfants aussi.


「ユトリロが愛した店」 パステル 37x53cm
「水飲み場通り」の酒場「バラ色の家」。酔ったユトリロが、毎日のように酔いに来たんだって。
‘La maison rose’ est un restaurant dans ‘ La rue de l’Abreuvoir’. Dans le temps, Maurice Utrillo qui était ivre venait presque tous les jours pour boire.


「陽ざし通り」 パステル 37x53cm
町によって、通りによって
陽ざしが違う
このキュスティヌ通りは
歩行者天国?
私なんかにはまぶし過ぎます。
Les rayons du soleil sont
différents toute la ville et
toute la rue. Rue Custine est-elle la rue piétonnier ? C’est trop aveuglant pour moi.


「陽ざしカフェ」 パステル 37x53cm
にぎやかなクリシー通りより少し下の通りのレストラン。“空いてるの?お客さんいないなら入れてくれ”と春、午後の陽ざしがお客さん。
Un restaurant en bas d’Avenue de Clichy très animée. ‘Est-ce qu’il y a des places ? S’il n’y a pas de client, laissez-moi entrer.’ En printemps, les rayons du soleil d’après-midi sont son client.


「細道のカフェ」 パステル 37x53cm
大通りの、にぎやかで華やかな、高いカフェ。
それとは全部反対の、私の一番好きなカフェ。
ピラミッド通りのちょっと裏-サンロック小路。
Un café luxe, animée et brillant dans la grande avenue. Mon café préféré est complétement contraire. Il se trouve derrière la rue pyramide – Pas. St-roche.


「朝陽」 パステル 37x53cm
冬の陽ざしが
樹の形をして庭に立っている。
私はアトリエの窓に立って見ている。
La rayons du soleil d’hiver est debout comme la forme d’arbre. Je suis debout et la regarde à côté de la fenêtre de mon atelier.


「ショコラ」 パステル 37×53㎝
ショコラと言ってもずいぶん可愛くてさまざまだ
サンポールのショコラ屋、ウィンドー越しに一口ずつ食べてみた 辛党の私としてはそれはもう一生分でした。
Du chocolat, il y en a plusieurs types, puis ils sont très mignons. Dans un chocolatier à St-Paul, j’ai essayé de le manger un de chaque. J’en ai plus besoin pour toute ma vie, car j’aime plutôt quelque chose salée.


「ピカソ広場の花」 パステル 37x53cm
ピカソ達が活躍した大きなアトリエ
モンマルトルのグドー広場の小さな花たち
そんな時代のこと、知ってるかな。
L’atelier que Picasso et les autres artistes faisaient montre des brillants œuvres. Les petites fleurs de Place Émile Goudeau de Montmartre. Est-ce que vous savez l’époque comme cela ?


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