豊田泰弘
「気球#1, 2024」油彩、サンドマチエール、キャンバス ”Balloon#1,2024”
「気球#1,2024」 "Balloon#1,2024"(YT066)
技法 | 油彩、サンドマチエール、キャンバス。 |
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イメージサイズ | 20x30x4cm |
限定数 | 1 作家直筆サイン入り。 |
- 豊田作品はこのままお飾りいただけます。(額はついておりません。)
Yasuhiro Toyoda 豊田泰弘
【プロフィール】
1986年 愛媛県に生まれる
2005年 済美高等学校 美術学科卒業
2009年 倉敷芸術科学大学 芸術学部美術学科卒業
2008年以降、多数のグループ展に参加、毎年個展開催。
【作品の特徴】
赤いマニュキアを施した三本の指先、二つに割ったアボガドの断面、夜の闇に浮
かび上がるコンビニ、豊田泰弘の作品はフォーカスとクローズアップによる美の
創造です。
作家の、たいせつな、美しい、その時の記録。それに私たちのこころが共鳴しま
す。共鳴できる作品の質を備えているのです。
私たちが必ずと言ってよいほど見知っていて珍しくもない対象を、あたかも始め
て出会うものであるかのように、新鮮に意味深く、何かのシンボルであるかのよ
うに描く豊田のスタイルは、私たちの日常生活の中に潜んでいる美しいものに気
付くための案内役を果たしているように見えます。
その作品からは、ある日ある時の情景を記録して残しておきたいと思う作家の強
い意志を感じます。それは、今ここの記録の場合も有り、いつかどこかでの記憶
の記録の場合もあります。
豊田はサンドマチエールを下地に使い、光の粒子を重ねるように油彩で描いてい
ます。
作品の微細な表面に光が乱反射し、美しい階調をみせ、観るものに懐かしく遠い
記憶を呼び起こします。
そのため、描かれた作品をしばらく眺めていると、「いま、ここ」と「いつか、
どこか」の境界が消えてゆき「なつかしさ」の情がふつふつと沸きあがり、世界
に対する親密な気持ちが高まってゆきます。
豊田作品に感じられる美的情感は、まさに絵画によって私たちにもたらされるも
のであり、それを観る私たちは、ほのぼのとした、生きている事の充実感を覚え
るのです。